井上靖といえば、名僧鑑真の来朝と5人の留学生の運命を描いた長編小説の「天平の甍」をはじめとするいわゆる西域小説で知られていますが、自分の半生を記す自叙伝的連作小説なども多く書いています。その自叙伝的連作小説の一つが「しろばんば」です。
幼少期を天城湯ヶ島で過ごした井上靖は、「しろばんば」や「あすなろ物語」の中で天城湯ケ島の自然と人間の成長過程を描いています。その井上靖が豆相鉄道(現伊豆箱根鉄道駿豆線)を利用した事があります。この豆相線は「しろばんば」の舞台となった同時代の鉄道ですが、その豆相線大仁駅や三島町駅(現三島田町駅)などの風景写真や、鉄道路線図、運賃表、観光案内図などの当時の様子がわかる資料を紹介展示しています。今では全く変わってしまった当時の駅周辺の様子をうかがい知る事が出来ますので、とても貴重なものです。
展示品の中には「しろばんば」に登場する洪作少年像の樹脂原型もあります。これらの展示品をながめ、それを頭に描きながら再度(もちろん初めての方もいますよね)「しろばんば」を読んでみるのも時代背景が分かり、面白いのではないでしょうか。
アマゾンでも発売されています。
しろばんば (新潮文庫)
天平の甍 (新潮文庫)
『井上靖生誕101年記念「洪作少年の弟、誕生日会」で古きを知ろう!』
後援:長泉町、伊豆箱根鉄道(株)、三島ゆうすい会
開催期日:5月27日(火)まで
※毎週水曜日は休館(祝日の場合はその翌日)。(特別展示を除く)
入館料:大人500円、高・大学生400円、小・中学生 無料
お問い合わせ
静岡県長泉町クレマチスの丘(スルガ平)
井上靖文学館 TEL055−986−1771
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